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冷奴や奴凧の「奴(やっこ)」っていったい何なの?実は大名行列に由来するその語源を紹介
我々日本人にもなじみ深い豆腐料理のひとつといえば、皆さんもご存知「冷奴」(ひややっこ)。通称で「やっこ」とも言われますが、この「奴(やっこ)」ってどういう意味なんでしょうか。
そもそもこの「奴」の語源を調べてみると、「やっこ」はもともと、「家つ子」(やつこ)と書き、武家に働く者の中でも低い身分の武家奉公人を蔑むのときの呼び方だったそうです。そこに、しもべを表す「奴」という字を当てました。
彼らの中には「槍持奴」と呼ばれる役目の人たちもいました。槍持奴とは、大名行列のときに、先頭で槍や、衣類などの日用品を箱に入れて棒を通した「挟み箱」といわれる箱を運ぶ役目の人たちのことを指しています。
彼らが着ていた半纏に描かれた紋(釘抜紋)の様子から、食材を大きめの立方体に切ることを「奴に切る」というようになり、そこから四角の立方体に切った豆腐のことを「奴豆腐」と呼ぶようになり、後に「冷奴」戸呼ばれるようになったのです。
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