漢字文化が日本を滅ぼす?明治時代に「まいにちひらがなしんぶんし」を発行した前島密の危機感
いきなりですが、日本語って面白いですよね。
「さっき、JR鎌倉駅前のスターバックスでcoffeeを飲んだ」
この何てこともない文章ですが、この中には「ひらがな、カタカナ、漢字、Alphabet」が含まれており、こんなごちゃ混ぜ状態であっても意味がキチンと通じる「懐の深さ」柔軟性を感じます。
しかし、柔軟性が高いということは、裏を返せば「使いこなすのが難しい」ということでもあり、日本語を学ぶ方からは、不評の声が上がることも。
「一つの文字でいくつも読み方があるのも、ややこしい!」
日本ひとつとっても「にほん」「にっぽん」「ひのもと」……漢字の存在が日本語の柔軟性と難易度を高めており、中には「漢字を廃止すべし」という意見も江戸時代・幕末期からあったそうです。
そんな一人に「日本郵便の父」として有名な前島密(まえじま ひそか)がおり、ひらがな文化を普及させるために新聞を発行。その名も「まいにちひらがなしんぶんし(毎日平仮名新聞紙)」。
一体どんな新聞だったのでしょうか。