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自慢できるコトバの語源 皐月、仲夏、浴蘭月…「5月」のいろいろな呼び方が味わい深くて面白い!

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他にもたくさん!使い分けたい5月の別称いろいろ

皐月(さつき)を知っているだけでも十分ですが、他にもいろいろな呼び方をしっておくと、例えば
「雨が多くて嫌になる。5月を月不見月(つきみずづき)なんて言うけど、本当だね」
など、季節の味わいを楽しめるものです。

菖蒲月(あやめづき)

橘月(たちばなづき)

これらの花が美しく咲き、見ごろを迎えることからシンプルにそう呼ばれます。

梅月(ばいげつ)

こちらは梅の花ではなく、梅の実がなるためにそのように呼ばれます。梅雨(ばいう、つゆ)にも通じますね。

稲苗月(いななえづき)

田草月(たぐさづき)

田草とは雑草ではなく稲の苗を指し、これらも田植えの月を意味します。

雨月(うげつ)

五月雨月(さみだれづき)

月不見月(つきみずづき)

これらは文字通り雨が多いこと(旧暦5月はおおむね現代の6月≒梅雨)を意味し、それで月も見られない、という訳ですね。

五色月(いいろづき、いろいろづき)

五とは具体的なものではなく「たくさん(でありながらゴチャつかず、調和のとれた種類や量)」を意味しており、さまざまな花が咲き、みどり豊かな様子を表わしています。

建午月(けんごづき)

ウシ(丑)じゃなくて、ウマ(午)です。注意!

冬至(旧暦11月)を起点(ネズミ、子)にカウントする古代中国の暦で、干支で7番目(子、丑、寅、卯、辰、巳、午)の月なので、こう呼ぶそうです。

仲夏(ちゅうか)

旧暦では1~3月を春、4~6月を夏(以下略)とし、夏の真ん中の月なので、3人兄弟の2番目を意味する仲(※実力伯仲、などと言うアレです)を当てたものです。

ちなみに長男は孟夏(もうか)、末っ子の三男は季夏(きか)と言い、他の季節にも当てはめられます。

浴蘭月(よくらんげつ)

古代中国では、旧暦5月5日に蘭草(らんそう。ランの花ではなくフジバカマ)をひたしたお風呂につかって心身のケガレや災いを祓ったそうで、日本の菖蒲湯ににていますね。

今年もGW(ゴールデンウイーク)は新型コロナウィルス感染防止のため、GW(我慢ウィーク)となりそうですが、身近なところで季節の風情を味わいながら、明るく楽しく過ごしたいですね!

※参考文献:
角川書店 編『俳句歳時記 第五版 夏』角川書店、2018年5月
伊宮伶『異名・別名の辞典』新典社、2003年7月

 

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