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室町幕府のひきこもり「足利義政」の偉業 〜得意と趣味を貫いたリアル具体例

室町幕府のひきこもり「足利義政」の偉業 〜得意と趣味を貫いたリアル具体例

「ひきこもり」と言えば、「ニート」や「パラサイト」、「親のすねかじり」など、浮かぶはネガティブワードの嵐という人も多いのではないでしょうか?

ところが、ひきこもって得意と趣味を貫いた結果、後世にまで残る素晴らしい文化を築き上げた歴史人物も存在していたので紹介いたします。

戦いにも政治にも興味なし!

わずか8歳で後継者として選出され、13歳のときに正式に室町幕府の8代将軍となった「足利義政」は、戦いや政治には才能もヤル気もない将軍だったと言われています。

義政が貴族のような気質に育ったことについては、母方の公家「烏丸家」の屋敷で育てられたためではないかと言うのが一説です。

ただ、最初は政治に対するヤル気があったものの、妻である「日野富子」が実家である日野家とともに政治などに口出しをしてきたため意欲を喪失したという説もあります。

天皇から怒られる

戦いや政治から目を反らし、趣味の建築などに傾倒していった義政は、天災で飢饉に苦しむ民衆を見て見ぬフリし続け、ついには天皇に怒られてしまいます。

それでも、サラリと無視して得意なことや趣味に没頭したと言いますから、民衆としてはたまったものではありません。

実は、義政のダメダメぶりは、これだけではないのです。

2ページ目 自分の「推し」と「息子」の後継者問題が火種でも「ひこもる」

 

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