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日本橋、遊郭、長屋…浮世絵で見る、江戸時代を生きる人々のタイムスケジュールはどうなっていた?【午前9時から午前11時頃】:3ページ目
神社仏閣への参詣
ところで江戸時代の人々は大変信心深かったのです。人間生まれたからには、まずは健康であることが一番大切ですね。しかしこの時代まだまだ医療は未成熟であり、神にすがるという背景もあったでしょう。占いや願いなどの成就も含めて、人々はたびたび寺社を参詣しました。
寺社を参詣するのは早朝から遅くとも午前中までと言われています。朝早く気分も清浄な状態で、何を差し置いても“神仏”に対面するという気持ちが大切だと言われていました。
江戸には数多くの寺社があり、朝早くから参詣する人々の姿がみられました。
そのような寺社の近くには水茶屋という、お茶や軽食を振る舞う店が立ち並びました。上掲の絵は谷中の笠森稲荷門前の水茶屋「鍵屋」で働いていた看板娘の“お仙”です。
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「江戸の三美人」の一人と言われ、鈴木春信をはじめ多くの浮世絵にその姿を描かれました。お仙見たさに笠森稲荷をちょっと参拝して、それからこの水茶屋に行くという不届き者も少なからずいたようです。
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