このまとめ方オモシロい!手塚治虫が山・動物・自然をテーマに描いた作品をまとめた「手塚治虫の山」が発売
漫画家・手塚治虫さんの作品集はこれまでに数多く刊行されていますが、山と溪谷社から、ユニークな趣向の作品集が刊行されました。手塚治虫さんが山・自然・動物をテーマに描いた作品10編を収録した「手塚治虫の山」です。
「手塚治虫の山」は、山と溪谷社の商品としては初となる、手塚治虫が山・動物・自然をテーマに描いた漫画アンソロジー。
手塚さんと”山”は、一見結びつきが薄い印象がありますが、じつは手塚さんは、山・自然・動物を舞台とした漫画を数多く残しているそうです。
今回収録している10編の漫画は、1959年〜80年に発表されたもの。
「魔の山」
1972年8月6日『週刊少年サンデー』(小学館)掲載
「山楝蛇」
1972年9月4日『漫画サンデー』増刊号(実業之日本社)掲載
「山の彼方の空紅く」
1982年5月『ジャストコミック』(光文社)掲載
「モモンガのムサ」
1971年11月22日『週刊少年ジャンプ』(集英社)
「モンモン山が泣いてるよ」
1979年1月『月刊少年ジャンプ』(集英社)掲載
「ブラック・ジャック -昭和新山-」
1976年11月15日『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)
「雪野郎」
1969年12月3日『少年チャンピオン』(秋田書店) 「ザ・クレーター」第9話として掲載
「落盤」
1959年9月15日『X』第3号(鈴木出版)掲載
「山太郎かえる」
1980年1月『月刊少年ジャンプ』(集英社)掲載
「火の山」
1979年4月20日『ビッグゴールド』No.2(小学館)掲載
それぞれの作品に共通するのは、「生命」の尊さ。人間はもとより、山も動物も、万物すべてを「生命」ととらえる、手塚さんの強い思想が伝わる作品集となっています。
手塚治虫さんが山・動物・自然をテーマに描いた漫画アンソロジー「手塚治虫の山」は6月18日から発売中。価格は1,000円(+税)。