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インパクトだけは最強クラス?!東北のめちゃマイナーな戦国武将「松本図書助」

インパクトだけは最強クラス?!東北のめちゃマイナーな戦国武将「松本図書助」

図書助の本名は何て言うの?その生涯も紹介

さて、調べてみると、この松本家は代々「図書助」を名乗っているようですが、「信長の野望」に登場する図書助は、その活躍した年代から松本氏輔(まつもと うじすけ)であろうと見られています。

年代は不詳ですが、奥州会津(現:福島県西部)の戦国大名・蘆名盛氏(あしな もりうじ)に仕えた船岡城主・松本舜輔(まつもと きよすけ)の嫡男として誕生しました。

元服に際して主君より拝領した「氏」の字と、松本一族で代々受け継いでいる「輔」の通字を合わせて氏輔と改名。併せて代々受け継いできた「図書助」も称します。

※ちなみに父・舜輔も、蘆名家の先代当主である蘆名盛舜(もりきよ)から諱の一字を拝領しており、代々にわたって忠義を尽くし、信頼に篤い一族であったことが察せられます。

また、松本家は主家である蘆名氏を代々補佐する「四天の宿老(蘆名四天)」に列せられている名家であり、何だか少年漫画に登場する「ナントカ四天王」みたいでカッコいいです(よね?)。

そんな物々しいキャラ設定?をもった松本図書助氏輔ですが、天正二1574年5月13日に陸奥国田村郡(現:福島県東部)の戦国大名・田村清顕(たむら きよあき)との戦いで討死してしまいました。

史料によれば、その様子は以下の通りだったそうです。

「五月十三日 松本図書安積ニテ戦死」
※『会津旧事雑考』より。

5月13日に安積郡(あさか。現:福島県中央部)の戦闘で討死したことのみ伝えられていますが、せっかくこの戦いに勝利したのだから、もう少し(ちょっとくらい話を盛ってでも)詳細にその最期(どのように戦い、誰を討ち取り、誰に討ち取られたかなど)を記録してあげて欲しかったと思います。

3ページ目 マイナーな人物にも興味を向けてみよう

 

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