インパクトだけは最強クラス?!東北のめちゃマイナーな戦国武将「松本図書助」
私事で恐縮ながら、コーエーの歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズが好きです。本作品にはタイトル通り織田信長(おだ のぶなが)をはじめ、全国各地の戦国武将が勢ぞろいしますが、その中に強烈なインパクトを残す名前(武将)が何人か登場します。
その一人、松本図書助(まつもと ずしょのすけ)に心奪われてしまったプレイヤーは、きっと筆者一人ではない筈です(※そして初見で「としょすけ」と読んでしまったプレイヤーも、筆者一人ではない筈です)。
今回はこの松本図書助についてざっくり紹介したいと思いますので、少しおつき合い頂けたら嬉しいです。
図書助(ずしょのすけ)とは?
さて、この松本「図書助」という名前は諱(いみな。本名)ではなく、主君から与えられた官職(※厳密には官途:かんど=朝廷の許可を得ていない私称)です。
雑学がてら紹介すると、この官職は朝廷の蔵書(記録文書や経典など)を管理する「図書寮(ずしょりょう)」という機関のナンバー2(助。正六位下)に当たり、現代で言うところの国立国会図書館の副館長的な存在と言えるでしょう。
※ちなみにトップは「図書頭(ずしょのかみ)」と言って位階は従五位上(じゅごいのじょう)に相当、五位以上は内裏(だいり)への昇殿が許される「貴族」となってしまうため、さすがに名乗るのが憚られたものと考えられます。