最高位は10万円超!?江戸吉原の最高級の遊女「花魁」と言っても更に細かい階級がありました:2ページ目
格子の中で優雅にキセルをふかしている花魁は?
さて、花魁と言えば、遊郭の店先の格子戸の中で優雅にキセルをふかしているイメージをお持ちの方が多いでしょう。
しかし格子付きの部屋(見世)に並んで自分の姿を見せながら客を待つ「張見世(はりみせ)」を行う花魁は、実は最高位の花魁ではありませんでした。張見世を行っていたのは、花魁の中でも少し階級が下の「付廻し(つけまわし)」や「昼三(ちゅうさん)」などの遊女たちです。
同じ「昼三」でも張見世をしない「見世昼三」と張見世をする「平昼三」など、更に数種類に分かれていました。
この階級の遊女の揚代は、昼三で3分(約6万円)、付廻しで2分(約4万円)でした。