「日本最古の呪いの言葉」は妻から夫へ向けてのものだった!人の寿命が定められたある神話の悲劇
呪いと聞くと、とても恐ろしいイメージがありますよね。しかし、その呪いの起源は一体いつなのでしょうか。
そこで日本の神話を辿ってみると、ある夫婦の物語から、日本最古ではないかと思われる呪いの言葉が浮かび上がってきたのです。
日本最古の呪いの言葉
この日本列島は神話によると、イザナギ(伊邪那岐命・いざなぎのみこと)とイザナミ(伊邪那美命・いざなみのみこと)の夫婦の神によって産み出されました。
順調に国産みをしていた夫婦でしたが、火の神・カグツチを産んだイザナミが陰部を火傷してしまい、命を落とすことになります。
そうしてイザナミは黄泉の国へ。しかし妻を諦められないイザナギは、黄泉の国まで追いかけていきます。イザナギが迎えてきてくれましたが、すでにイザナミは黄泉の国の食べ物を食べてしまっていたので現世には帰れません。
そこで黄泉の国の神に相談することにしたイザナミ。その間、決して自分の姿を見ないでくれと、イザナミはイザナギに頼みます。
しかしイザナギは約束を破り、イザナミの姿を覗いてしまったのです。
イザナギが見たものは、腐敗してウジが湧いたイザナミの変わり果てた姿でした。自分の醜い姿を見られたイザナミは怒り、恐れて逃げ出したイザナギを追いかけます。
追っ手を蹴散らしながら逃げ、現世と黄泉の国の境にある黄泉比良坂(よもつひらさか)に辿り着き、大岩でこちらに来られないように防いだイザナギ。
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