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朝ドラ『風、薫る』ナイチンゲールの教え子だった厳格教師…バーンズ先生のモデル、アグネス・ヴェッチの生涯

朝ドラ『風、薫る』ナイチンゲールの教え子だった厳格教師…バーンズ先生のモデル、アグネス・ヴェッチの生涯

NHK朝の連続テレビ小説『風、薫る』

舞台は、日本初の「トレインド・ナース(正規の訓練を受けた看護婦)」を養成する『梅岡女学校 看護婦養成所』へと移りました。

サブテーマ「集いし者たち」のように、ヒロインの一ノ瀬りん(見上愛)と大塚直美(上坂樹里)は、共に机を並べる同級生たちと初めて出会います。

出自・年齢・個性・看護婦になりたい理由もバラバラな女生徒たち。さらに、個性的な校長兼所長・梶原敏子(伊勢志摩)や、うろたえ気味の英語の先生・松井 エイ(玄理)など、女性だけの世界です。

急拵えの養成所だったので「看護教育」を教えるスコットランド人教師のバーンズ(エマ・ハワード)先生は、まだ日本に到着していない状況。

バーンズのモデルは、実在した看護教育者でフローレンス・ナイチンゲールの教え子アグネス・ヴェッチがモデルではないかと推測されています。まだ黎明期にあった明治時代の日本の看護教育に大きく関わった人物です。どのような人だったのでしょうか。

※現代は「看護師」と呼びますが、この記事内ではドラマの時代に合わせて「看護婦」とします。

急拵えの「養成所」と個性的な生徒たち

まずは、バーンズ先生がこれから(たぶんビシビシと)教育する7人の女生徒たちをご紹介しましょう。

▪️玉田多江(生田絵梨花):江戸時代は将軍とその家族の診療をした奥医師の家に生まれ、「日本の医療に看護婦が欠かせない」という動機を持つ優等生。プライドが高い。

▪️泉喜代(菊池亜希子):32歳の最年長で敬虔なキリスト教徒。「人に奉仕したい」という気持ちから看護婦を目指している。穏やかそう。

▪️柳田しのぶ (木越明):日本橋の呉服屋の四女。結婚に人生を賭けず仕事を身に付けたい……が動機と語るも、実は「西洋の看護婦の制服が可愛かったから」が本音。着物や小物が凝っているおしゃれ大好きさん。

▪️東雲ゆき(中井友望):子爵のお嬢様。ナイチンゲールに憧れて看護婦になるため女学校をやめて養成所に転入。ナイチンゲール愛が強く写真を持っている。おっとりしているけれどナイーブそうなのが心配。

▪️工藤トメ(原嶋凛):東北から来た農家の娘で20歳。まだまだおぼこくて、東京に遊びに来たような感覚。けれど、言い返す気の強さを持ち根性がありそう。

とりあえず、これから彼女たちは同じ部屋で寝起きをし、交代で炊事当番をしながら、看護について学んでいきます。

生徒たちは、バーンズから「自分が到着するまでにフローレンス・ナイチンゲールの『NOTES ON NURSING』(※)を読むこと。最初の授業は最後の章を理解すること」という課題を渡されました。

もちろん、すべて英語。彼女たちは翻訳に頭を抱えることになります。英語が得意な多江と直美は、早くもマウントの取り合いでバチバチにバトルしています。

2ページ目 バーンズ先生のモデルとされるアグネス・ヴェッチ

 

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