猫ブームは江戸時代にも!暮らしの中にいたカワイイ・怖い・縁起がいい…様々な猫たち【後編】
猫は、愛玩動物として、ネズミを退治してくれるお守りとして、江戸時代でも大人気でした。それとともに、猫を描いた浮世絵・版画・置物なども人々に愛されるようになったのです。
江戸時代に流行った「作品の中の猫」は、可愛い・縁起がいいだけではなく、怖いものもありました。なぜ、江戸時代に猫が大人気になったのか?は【前編】もぜひご覧ください。
前編の記事
猫ブームは江戸時代にも!暮らしの中にいたカワイイ・怖い・縁起がいい…様々な猫たち【前編】
ここ数年来続いている猫ブーム。実は、江戸時代に猫人気が爆発的に広がったのはご存じでしょうか。江戸の人々は猫をペットとしてかわいがるのはもちろんのこと、浮世絵・版画・書籍に描かれた猫をこよなく愛していた…
猫の妖怪「猫又」も人気に
江戸時代には、猫が妖怪となった「猫又」も人気がありました。
猫又には、
1)山間部に住み人間を襲う恐ろしい猫又
2)人間に飼われていた猫が年老いて亡くなった後になる猫又
と、大きく分けると2種類いるとされていたのです。
猫又は、江戸時代に流行った「妖怪画」にも数多く登場します。
また、歌舞伎や絵入りの読み物「合巻本」には、猫は復讐譚に欠かせない存在として登場するのです。
商売繁盛のお守り「招き猫」も
当時、人気があったのは歌川国芳の版画だけではなく、前足を上げた「おいでおいで」のポーズで知られる招き猫も人気でした。
ネズミが天敵である養蚕業の商売のお守りとして家や店に飾る人も多かったのです。
また、招き猫にはいくつかの由来があります。