もうすぐ世界遺産登録「仁徳天皇陵」の前方後円墳って結局どっちが前なの?様々な古墳のカタチも紹介:3ページ目
こんなにあった、古墳のカタチ
日本の古墳は大きく分けて前方後円墳、前方後方墳、円墳、方墳の4つに分類されます。
なかでも高いランクに位置付けられていたのが前方後円墳。各地の同古墳には、王(おおきみ)やその一族、大和政権と密接な関係をもった地方の首長が埋葬されているといわれています。
前方後方墳=舌を噛みそうですが、前も後ろも方形の古墳。仁徳陵と同じように前方が末広がりで、古墳前期(3~4世紀)に広く造られました。代表は徳川光圀に保全された栃木県の下侍村古墳
帆立貝型古墳=字のそのまま、ホタテの形です。一説には前方後円墳を作る許可を政権からもらえなかった首長の墓ともいわれています。
双円墳=大きい円と小さい円のつながった古墳。大阪の金山古墳しか存在しません。
双方墳=四角が二つ並んでいます。なぜ長方墳と呼ばないかはわかりません。二つの意図が違ったのでしょう。代表は大阪の二子塚古墳
双方中円墳=古墳時代前期に多く作られる。上から見ると中央が円で上下が方形。櫛山古墳(奈良県天理市)など。
双方中方墳=上から見ると中央が円で上下が方形。非常に珍しい墳形で、代表は三重の明合古墳群。
上円下方墳=下が四角で上が円という立体構造。近代以降の皇室陵墓に採用されています。全国で6基しかありません。東京の武蔵府中熊野神社古墳など。
八角墳=その名の通り八角形。古墳時代の末期から飛鳥時代にかけてつくられる。代表は奈良県のや奈良県の野口王墓古墳。
六角墳=その名の通り六角形。全国に2基しかありません。代表は奈良県のマルコ山古墳。
上八角下方墳=上八角下方墳は上に八角形、下に四角の2段構成。代表的なのは奈良県の舒明天皇古墳
横穴墳・地下式横穴墳=古墳時代末期。代表的なのは熊本県の鍋田横穴群。
他にもまだ種類はあります。世界遺産になりブームになりそう?な古墳。意外と身近なところにありますので、地元の古墳を調べてみてはいかがでしょうか。