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上皇后陛下が育てられていた蚕は奈良時代から宮中で育てられた日本古来種!その名も「小石丸」

上皇后陛下が育てられていた蚕は奈良時代から宮中で育てられた日本古来種!その名も「小石丸」:2ページ目

そもそも小石丸って?

小石丸は、きめ細かくけば立ちが少ない上質の糸を生み出しますが、繭から取れる糸は一般的な蚕の半分以下で産卵数も少なく病気に弱いため、とても飼育が難しいそうです。

そうなると生産性が低くなることから次第に廃れ、昭和の終わりには宮中で廃棄寸前に。

しかし美智子上皇后陛下(当時は皇后陛下)が、「もう少し育ててみたい」と仰られ、廃棄はまぬがれます。そしてその後、正倉院の古代裂の復元に小石丸の生糸が必要だったことがわかったのです。

また、鎌倉時代の絵巻(1309年頃)の修理にも用いられ貴重な文化財を救うことに。美智子様、すばらしいご裁断です!

3ページ目 宮中養蚕の歴史

 

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