陛下、殿下、猊下…平成最後に知っておきたい!皇室を中心に世界の要人に対する「敬称」を紹介:2ページ目
陛下(へいか)
これはご存知の方も多いと思いますが、日本の皇室においてはこちらの方々に用いられます。
一、 天皇陛下
一、 皇后陛下(天皇陛下の妻)
一、 皇太后陛下(先代天皇陛下の妻)
一、 太皇太后陛下(先々代天皇陛下の妻)
(※もちろん、その上の世代の方がご存命なら、陛下とお呼びするのが順当でしょう)
その語源は「陛(きざはし)の下」で、陛とは「階段」を意味します。
古来「畏れ多い方」に対して直接声をかけることが憚られたため、側近の者に向かって間接的に話しかけたことに由来します。
ちなみに、皇位を次代に譲られた「上皇(太上天皇)に対しては陛下と呼ばないの?」という疑問を持たれたと思いますが、現在の皇室典範では「天皇陛下はご存命のあいだ、皇位を譲られない」原則が定められていることから、上皇陛下の存在は想定されていませんでした。
しかし、今度ご譲位が成れば、これまで永らく「陛下」とお呼びしてきた今上陛下を「殿下」とお呼びするのは不敬に過ぎましょうから、今後は「上皇陛下」の敬称も定着していくものと思われます。