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祈りから始まる天皇の一日。儀式と礼拝に彩られた平安時代の天皇の暮らしをのぞいてみよう

祈りから始まる天皇の一日。儀式と礼拝に彩られた平安時代の天皇の暮らしをのぞいてみよう

豊臣秀吉が建てさせた「御常御殿」

御常御殿(おつねごでん)は豊臣秀吉が清涼殿に換わる部屋として建てさせたもの。16世紀以降は、天皇はここに生活の場を移します。

臣下と謁見する場は上段の間といわれ、一段高くなっています。黄金に輝く襖絵は中国の故事が描かれており、床の間の襖絵は狩野永岳(1790~1867)が手がけました。さらにその後ろには、三種の神器の剣が納められた「剣爾の間」。天皇は剣を背に臣下と謁見することになります。もちろんこの部屋は滅多に開けられることはありませんでした。

京都御所は事前申し込み制で見学できます。もちろん昇殿は許されず、庭先から建物を眺めるだけですが、それでも右近の橘と左近の桜を目にしたときは、えもいわれぬ感慨がわき起こりました。

現在陛下がいらっしゃらなくても、その美しさに雅な気持ちに浸れますよ。

 

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