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江戸時代からペニシリンを使ってた?医師「足立休哲」はまさにお江戸のブラックジャック!

江戸時代からペニシリンを使ってた?医師「足立休哲」はまさにお江戸のブラックジャック!

ペニシリンは、1928年にイギリスのアレクサンダー・フレミングによって発見された世界初の抗生物質。1942年に欧米で実用化に成功し、第二次世界大戦中に多くの負傷者を救ったことから「20世紀最大の発見」ともいわれています。

日本でも「碧素」(へきそ)という名前で1945年に実用化に成功しています。

フレミングがペニシリンを発見するに至った経緯について、彼がブドウ球菌を培養中にカビの胞子がペトリ皿に落ち、カビの周囲のブドウ球菌が溶解しているのに気づいたことがきっかけだったそうですが、フレミングよりもずっと前に、それも江戸時代の日本で、ペニシリンのような薬を使って治療していた医者がいます。

医者の名前は足立休哲(あだちきゅうてつ)。1660年、徳島生まれ。やがて江戸の青梅・森下に移り住み、そこで開業医として活躍していました。大変な名医として知られ、金持ちには高額の医療費を請求し、貧乏人には無料で診察をしたのだとか。

次のような逸話が残されています。

あるとき、北島五兵衛という金持ち商人がひどい病気にかかり重体となりました。休哲が彼を治療したところ、無事に回復。その後、北島家の番頭が謝礼として五両を差し出すと、休哲先生は「御主人の命がたったの五両ですかい」といいました。
番頭はおそるおそる治療費を聞くと、「まあ、この10倍ほどでしょうな」とすましていったのだとか。北島家は五十両を支払い、休哲はこの五十両を貧しい人に与えたと伝わります。

まさに江戸時代版ブラック・ジャックといったところでしょうか。

 

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