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江戸時代からペニシリンを使ってた?医師「足立休哲」はまさにお江戸のブラックジャック!

江戸時代からペニシリンを使ってた?医師「足立休哲」はまさにお江戸のブラックジャック!

さて、それほど腕の良さが評判だった休哲ですが、彼が治療の際に使っていたといわれるのが秘伝の薬。その入手先はもちろん、製法も明らかにされていませんでした。

ところが、あるとき彼の女中の一人が、台所の床下からカメの中から休哲が何かを取り出しているのを目撃します。女中がカメの中を確かめると、そのなかにあったのは青カビだったのだとか。

休哲はどこで青カビの効用に気が付いたのでしょうか。それがわかる記録はいまのところのこされていません。

休哲は特に耳の病気を治すことで有名でした。1752年に93歳で亡くなりますが、彼の死後、村人によって小さな祠が建てられ、神格化されました。今でもその祠は残っており、「キュウテツサマ」といわれ眼と耳の病のご利益のある神様として信仰されています。(所在地:東京都青梅市森下町443周辺)

休哲と青カビについての逸話は、現在でも謎が多く、一部には「未来からタイム・スリップした医者なのでは?」なんて考える人たちもいます。

その真偽は確かめようもありませんが、時代を超えて人々に愛され続けている名医。読者の皆さんも、近くへ寄られた際は是非「キュウテツサマ」にお参りをしてみてはいかがでしょうか。何かご利益があるかもしれませんね。

トップ画像:解体新書より

 

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