単身赴任の楽しみはやはりお酒?江戸時代の参勤交代での暮らしはどんなものだったの?:2ページ目
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さてさて、参勤交代で江戸にやってきた藩士は、どんな暮らしをしていたのでしょうか?
単身赴任での楽しみといえば、やはりお酒
単身赴任者がほとんどで、彼らは江戸藩邸の「御長屋(おながや)」「勤番長屋」と呼ばれる建物に住んでいたそう。居住空間の広さは、身分によってもさまざま。何日かは私用での外出も許可されましたが、それでも窮屈なのは否めなかったでしょう。商人によっては、屋敷内での商いを許可された者もいたとか。
でも、単身赴任での楽しみといえば、やはりお酒です。酒宴のときは、「1汁3菜まで」「酒は3杯まで」「大杯の使用禁止」「肴と菓子は一種類に限る」と決められていました。これだけ細かく決められていないと、いくらでも呑んで食べて…と出費がすごいことになってしまうのでしょう。
酒宴には宴会芸が必須!ということで、「羅漢まわし」で盛り上がっていた藩士たち。この羅漢まわしというのは、車座になり一人が滑稽なしぐさを作って、隣の人が真似をしてさらに隣の人…と送っていく遊びです。最初に笑い崩れた人が負け、といたってシンプル。酒を呑みながら愉快に羅漢まわしをしていたんですね、きっと。かと思えば、帰国を楽しみにしていたのに、帰国が延期になってやけ酒…ということもあったとか。
国許に帰る日を心待ちに、江戸での仕事に励んでいたのでしょう。
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