- No.194一番槍、抜け駆け などなど…現代でも使われている”武士の文化”に由来する言葉をご紹介
- No.193かつては”幻の豆”と呼ばれていた山形名物「だだちゃ豆」はなぜ ”だだちゃ” と呼ぶの?
- No.192万年筆の‟万年”っていったい何なの? 万年筆が日本で使われるようになるまで
ご飯のお供「たらこ」と「明太子」の違い知ってる?答えは朝鮮半島との関係にあり:2ページ目
2ページ目: 1 2
博多の名産「明太子」は朝鮮半島からもたらされた
「明太子」。実はこの名前は福岡の方言で「たらこ」を意味するものです。ではその「明太子」という言葉は何が由来なのか?
そのルーツは朝鮮半島にありました。韓国ではスケトウダラのことを「明太(ミョンテ)」と呼ぶのです。
博多ではその「明太(ミョンテ)」の「子(卵)」だから「明太子」と呼び始めたというわけです。
なるほど、韓国からきた辛いたらこが「明太子」なのか~!と思うかもしれませんが、そうではありません。「明太子」それ自体が辛いたらこを表すものではなく、辛いのは「辛子明太子」のほう。
博多では唐辛子入りの塩漬けを「辛子明太子」、辛くない塩漬けを「明太子」と区別していたようですが、今では全国的に省略形である「明太子」=「辛いたらこ」として浸透してしまったのです。
博多で多く生産・加工されて一躍名物となった「辛子明太子」。
日本ではもともと「たらこ」1本でしたが、辛子明太子が有名になったことで塩漬けと唐辛子の塩漬けの区別化が生まれたと考えられます。
「辛子明太子」の元祖は?
ところで、博多名物「辛子明太子」の元祖はどこか。
朝鮮に渡って明太子に目を付けた樋口伊都羽氏、辛子明太子の老舗「ふくや」の創業者である川原俊夫氏、明太子の商標登録をした高井英一郎氏、北海道のたらこ「紅葉子」を流通させた山根孝三氏の4人が功労者として知られていますが、誰が元祖かはいまだはきりしていません。
ページ: 1 2
バックナンバー
- No.194一番槍、抜け駆け などなど…現代でも使われている”武士の文化”に由来する言葉をご紹介
- No.193かつては”幻の豆”と呼ばれていた山形名物「だだちゃ豆」はなぜ ”だだちゃ” と呼ぶの?
- No.192万年筆の‟万年”っていったい何なの? 万年筆が日本で使われるようになるまで
- No.191もともとは「やよす」?東京の「八重洲」の地名は外国人の名前に由来していた。その名称の変遷を紐解く
- No.190筋子とイクラの違い?ご飯食べるのになぜ「お茶碗」?知ってるようで知らない和の食材【その3】