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江戸時代の遊女にも苦手・嫌いな客がいた。こんな客は歓迎されませんでした:2ページ目
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反対に、半立ちなのも扱いが大変だったそう。半立ちとはいえど性欲がないわけではないので、どうにかして射精に導きたいもの。それは、遊女の腕にかかっているのです。そこで、まずは男根以外の性感帯を繰り返し繰り返し刺激したのだとか。
これで、硬直してくるというわけ。
自分の快感を増幅させるために、そっと秘具を持ち込んで、交合の際に使う客もいたとのこと。持ち込みがばれた時点で、女郎は女世話役を呼んで、徹底的に調べさせます。また、巨根も歓迎されませんでした。遊女にとって、陰部は大事な商売道具です。無理やり巨根を挿入されたら、痛いったらありゃしない、勘弁してくれという感じだったのでしょう。
嫌われる客の代表例、浅黄裏
嫌われる客の代表例が、浅黄裏や半可通です。浅黄裏(あさぎうら)と呼ばれる勤番武士は、遊女に嫌われていました。
藩主の参勤交代に従い江戸に出てきた勤番武士は、時間はたっぷりあるけれど、金銭的な余裕はなし。それでいて、性格がしつこく、自信満々で威張っているのだから、女郎に嫌われても無理はありません。女郎たちには敬遠されていた浅黄裏は、川柳でも笑い者にされているほど。
半可通(はんかつう)も、遊女に嫌われる客でした。半可通とは、江戸っ子を気どり知ったかぶりをする客のことで、吉原の内情に詳しいことをひけらかしくてたまらないのです。
聞きかじりの知識を得意げに披露する彼らは、陰では笑いものにされていたとか。どんな客が来ようが、ひそかに優位に立ちながらも、相手を満足させることができる。そんな遊女が、やはり多くの客を魅了したのかもしれませんね。
参考文献:江戸の性愛術、春画と書入れから見る吉原と江戸風俗
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