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宿場の運送会社 問屋場の親会社はブラック企業!? 江戸時代の旅行事情【3】:2ページ目
宿泊施設の種類
宿場内の宿泊施設の種類は大きく分けて三通りです。
本陣、脇本陣
本陣は一番高級であり、参勤交代中の大名などの身分の高い偉い人達が優先して宿泊する施設です。
本陣に収容しきれない場合は、少しグレードが落ちる脇本陣を予備の宿泊施設として使用しました。
脇本陣は、公的な義務が発生しない時に限り一般人も宿泊できるようになっており、宿泊費は旅籠と同じくらいでした。
旅籠(はたご)
旅籠は一般的な現代の旅館のような宿泊施設で、一泊二食付き。気になるお値段は、旅が身近になっていた時代1800年頃で200文程。安い所だと150文程です。明治になると2倍、3倍の価格になっていきます。
木貸宿(きちんやど)
木貸宿は一言で言えば、食事無しの安宿です。旅籠の2~3割程の価格で宿泊費を含む薪の代を支払って自分で持ち込んだ米を炊いて自炊します。現代で置き換えれば大部屋雑魚寝のキャンプ場といったところでしょうか。
宿泊客の中に一人旅、浪人、怪しい人物が居る場合は宿役人に申し出をしなければならないという決まりがあり、無断で泊めた場合一人につき1貫文の罰金が課せられました。
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