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平安時代の雑学【4】平安貴族のディナーで味の善し悪し言うのはタブー?

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味の善し悪し言っちゃだめ!味付けはセルフでお願いします。

この頃の宴では保存食以外には、蒸し物や焼き物、吸い物、生もの(魚や鳥)などがありましたが、だし汁や味付けして供する技術は未発達でした。『めぐり』と呼ばれる調味料4点セットで味付けをしました。この『めぐり』は塩・酢・酒・醤(ひしお、味噌のような物)で、素焼きや蒸しただけの料理を食するための必需品です。

どうしてこうも素っ気ない料理なの?と思われる方も多いことでしょう。それも先述したように、食べることを卑しむ風潮とは無縁ではないようです。現代では宴会に限らず、料理を褒める時には美味しさを賞賛しますが、当時は味の良し悪しを云々するのはタブーとされていました。

体が資本=ガッツリ美味しく食べるのを大事にした武士や庶民と違い、朝廷の儀式と政治に携わる貴族の仕事は肉体労働ではありませんでした。そうした環境が、見た目は豪勢で優雅であっても、味や栄養には乏しいメニューを生んだのかもしれません。

3ページ目 平安貴族もデザートは別腹?

 

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