浮世絵の世界へ!歌川広重の2作品をモチーフにした「ドラえもん浮世絵」の新作が登場
ドラえもんを題材にした浮世絵版画。これまでにJapaaanでもいくつか紹介してきましたが、ドラえもんの最新映画に合わせて、新たなドラえもん浮世絵版画が登場しました。
それがこの作品「映画ドラえもん のび太の宝島」浮世絵版画。
「映画ドラえもん のび太の宝島」の公開記念として制作された、初版限定200部の浮世絵版画です。彫師、摺師ともに江戸木版画の伝統工芸師が担当している浮世絵版画!
こういった漫画やアニメを題材にした浮世絵作品は、描かれるキャラクターも江戸時代の浮世絵に近づけた雰囲気になるものもありますが、本作品はドラえもんファミリーの姿はそのままに、浮世絵の世界に入り込んだものになっていますね。
気になるのがこの作品のモチーフになっている浮世絵。江戸時代の人気絵師の2作品がモチーフになっているのですが、わかった人はかなりの浮世絵通かも。モチーフになっている浮世絵は、歌川広重の「冨士三十六景 駿河薩タ之海上」と「六十余州名所図会 阿波 鳴門の風波」です。
荒波の表現はライバル関係であったと言われる葛飾北斎が描く波を彷彿とさせます。
最初から天才なんていない!葛飾北斎の「波」が完成されていく経過を追ってみました
江戸時代に絵師、彫師、摺師の手によって多くの作品が作られていた浮世絵は、当時の庶民の代表的な楽しみのひとつでした。浮世絵には当時の社会を風刺した作品や、歌舞伎役者や人気の遊女などの現代でいう芸能人、アイドル的な人物を描いた浮世絵も人気でした。
そういった様々なものを題材にした浮世絵ですが、東海道中膝栗毛など、フィクション文学を題材にした作品も多く制作されました。そういった、時代の流行や人気を反映されたものが浮世絵であると考えると、ドラえもんなどの作品が浮世絵になるというのは流れとして大アリでしょう。
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