ユルいタッチで癒やされちゃう♪ユーモアに満ちた可愛すぎる日本画たちまとめ
日本画って格調高い印象がありますが、中にはとっても親しみやすくて可愛らしいものや、つい吹き出してしまうようなユーモアにあふれたものなど、ゆるい雰囲気の作品もたくさんあるんです。
今回はこれまでJapaaanが紹介した日本画(絵巻、草子、浮世絵など)で、現代の感覚で見ても楽しめる、タッチがカワイイ日本画たちをまとめてみました。日本画のゆるふわな一面をお楽しみください。
雑兵物語
江戸時代、名もなき雑兵たちの体験談をまとめて、兵法書として発刊されたのが「雑兵物語」です。雑兵物語は江戸時代1673〜1684年(延宝、天和)頃に成立した書物と見られ、川越藩主であった松平信綱の子・信興の作と言われていますが確証はありません。
風流艶色真似ゑもん
浮世絵の大家・鈴木春信が描いた初期の春本として名のしれた「風流艶色真似ゑもん」。豆粒のように小さくなった真似ゑもんという主人公が、いろんな人の情事をそっと覗くというもの。シュール過ぎます。
絵本古鳥図賀比(えほんことりつがい)
江戸時代に活躍していた絵師 耳鳥斎(じちょうさい 又は にちょうさい)による作品。文化2年(1805年)に発刊された絵本で、世の中にある対照的なことがらを文章と絵で解説し比較したもの。例えば、祝儀と不祝儀、頑丈と不頑丈、大胆者と臆病者などがゆるいタッチで描かれています。
伊蘇普物語之内(いそほものがたりのうち)
河鍋暁斎がイソップ物語の世界を描いた浮世絵作品「伊蘇普物語之内(いそほものがたりのうち)」。
イソップ物語は明治時代に日本で和訳され、明治6年(1873年)に6巻・全237話からなる書誌として『通俗伊蘇普物語』(つうぞくイソップものがたり)という名前で発刊され、河鍋暁斎も挿絵を描きました。
於都里伎(おつりき)
影絵を指南する江戸時代の書物「於都里伎(おつりき)」。ただこの指南書、真剣に読み進めてはいけません。指南書と言っても真面目に影絵の方法を教えているわけではなく、完全な戯作。滑稽本の体なのです。作者は十返舎一九、画は喜多川月麿(きたがわ つきまる)という江戸時代の浮世絵師が担当しています。
光琳画譜(こうりんがふ)
尾形光琳に心酔する江戸時代中期から後期の琳派の絵師中村芳中(なかむらほうちゅう)が描いた画集。
豪華絢爛な印象がある琳派の中では移植ともいえる画風。「たらし込み」という日本画の技術をふんだんに使って描かれています。
文鳳麁画(ぶんぽうそが)
「文鳳麁画(ぶんぽうそが)」は、江戸時代後期の絵師・河村 文鳳(かわむら ぶんぽう)による作品。
本作は線や色を簡略化して描いたいわゆる”略画”の一種で、当時の人々の暮らしの様子が所狭しと描かれています。餅つきをする人、川を泳ぐ人、スズメ捕まえようとしてる人、お風呂入る人…様々なシーンが満載。
放屁合戦(ほうひがっせん)
「放屁合戦(ほうひがっせん)」は、江戸時代末期に描かれた作品で、現在は早稲田大学図書館所蔵となっている絵巻物。放屁合戦とは文字どおりおならの戦が、10メートルもの絵巻に描かれています。