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そうだったの?江戸時代 遊郭で働く人はこんなにたくさん。遊女を陰から支える楼主や雇い人とは?

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遊郭の中ならではの仕事をする人たちも

若い者という、接客する男の奉公人もいました。決して年齢が若いということではなく、ただこういう名前だったとか。客に揚代を請求したり、待たされ続ける客をなだめたり、はたまた遊女の機嫌をとったり。寝床のまわりを屏風で囲むのも、若い者の仕事でした。

宴席に欠かせないのが、幇間(ほうかん)・芸者です。吉原の裏長屋に住んでいて、酒席があるとひょうきんな小咄を披露したり踊ったり。ただし一人で行くことはなく、2人1組が鉄則でした。これは、客の男と深い関係にならないようにするためだとか。

遊女の髪を結う髪結や、遊女と客の手紙を仲介する文使い、仕出し料理屋、湯屋のほか、そして様々な行商人も行きかう遊郭は、さぞかし賑やかだったことでしょう。

参考文献:田中 夏織(2002)『お江戸吉原草紙』原書房.

 

 

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