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天下一の江戸城の築城、大量の石材や木材はどのように運搬していたの?:2ページ目
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大量の木材を運ぶ方法は?
工事には大量の木材も欠かせません。良質の檜の大材があることで有名だったのは木曽谷の大山林。他にも利根川上流の関東北部の山岳地帯などから木材を運びだすのですが、重機やトラックもない江戸時代に、いったいどのように運搬したのでしょうか?
まず必要な寸法の木を見つけてから、その木を根伐りして形を均一にします。そして谷に寄せ集めて、川筋に引き出すのです。小谷(渓流)まで運ばれた木材を、水の流れを使って木曽川本流まで運び出す方法を小谷狩りと呼びました。次から次へと木が木曽川本流に向かって流れていく様子は、きっと圧巻の一言だったでしょう。
木曽川上流には運ばれた材木が流れてしまわないよう、網場といって網が張ってありました。到着した材木を寸法の似ているものに分けたら、筏にして伊勢湾まで川下りさせます。
なにしろ、江戸城に使う木材です。スケールがすごく、数千人の人夫を使っても伊勢湾口まで運びだすのも大変でした。江戸湊まで回送するのに一年がかりだったとか。
ようやく江戸湊に石や材木が到着したら、今度は江戸町中での陸上を運搬します。 (次回に続く)
参考文献:内藤昌(2010)『新装版 江戸の町(上)』草思社.
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