収納の必要がない?!

唯一、あまり必要がないのは、収納でしょうか。現代のように、物をどうやって収納したらいいのかわからない、ということはありません。というのも、収納するほど物を持っていないし、収納家具をおけるスペースは長屋にはほとんどないのですから。押入れがなく布団を片付けることができない場合は、屏風やつい立てが大活躍。空間を仕切ることで、布団などを隠していたのですね。

きっと、同じ長屋に住む主婦同士、助け合いながら日々の家事をこなしていたのでしょう。いつの時代も、母は強しですね。

参考文献：彩色江戸の暮らし事典, ヴィジュアル百科 江戸事情第一巻 生活編