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江戸時代の庶民の暮らしといえば長屋。長屋で寝る時はどんな感じだった?:2ページ目
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布団はとても貴重なものでした
いざ歯磨きを終えて、就寝となっても、当時は布団=敷布団でした。さらに敷布団の下には大きな風呂敷を敷いているので、朝さっと風呂敷でくるんで布団をしまえるし、万が一夜中に火事があっても、持ち出しやすいように、いろんなメリットがあったのです。
そして、いわゆる寝間着というものもなく、下着や肌着で寝ていました。布団は、当時とても高価なものだったから、そう簡単に買い替えることもできません。布団は、とても貴重なものだったのですね。
布団といえば、枕もマストアイテム。江戸時代初期は括り(くくり)枕が多く、これは長方形の袋の中に綿や蕎麦粉、茶殻を入れて円柱形の枕です。
このときの主な髪型は、結って垂らすだけだったので、この枕で充分でしたが、前後左右に大きく張り出た髷(まげ)が流行すると、木枕が流行するようになりました。この木枕というのは、丸い形や四角い形など、さまざままな形や高さのものがあり、寝ている間も髪が崩れません。
箱枕で髪型をキープ!
さらに、江戸時代後期には、箱枕が流行しました。これは、木枕と括り枕が合体したもので、髪をキープすることもできつつ括り枕の柔らかい感触もありと、大人気。髪についている油で枕が汚れないように、枕の上にのせた紙を取り換えることができたのです。
江戸っ子たちは、その枕でどんな夢を見ていたのでしょうね。
参考文献:彩色江戸の暮らし事典 双葉社
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