この人の作品を初めて見た時の衝撃は、今でも覚えている。有名人をそっくりに描いた独特なタッチの版画。しかもそれを消しゴムで作っているという、2度目の衝撃。今でこそ消しゴム版画は珍しくもなくなったけれど、この人が世に広めたと言っても過言ではないハズ。
改めてナンシー関という人を振り返ってみよう。かつて男子学生のバイブル雑誌「ホットドッグ・プレス」にて消しゴムイラスト作家としてデビュー。その編集者であったいとうせいこう氏に「ナンシー関」と命名される。後に「月刊カドカワ」ではイラストに加えコラムも書き始め、コラムニストとしても才能を発揮。いかにも日常に溢れているようなちょっとしたコミカルな一場面を切り取って描いたら、この人の右に出る者はないと言われるほど、多方面からも一目置かれる存在。
未だに「ナンシー関ブランド」は第一線で売れ続けていて、それを裏付けるかのように倉敷意匠企画室がやってくれました!紙モノ雑貨を作ってくれました!ファンを代表してお礼が言いたい(笑)。では、ちょっと見てみましょう。ナンシー関を知らない人でも、クスッと笑ってしまいます。
「ジュースでGO!一筆箋」¥691
いきなりオモシロイ。お酒が飲めなくてもこの一筆箋があれば、勇気を振り絞って言いたい事をしたためることが出来るということでジュースらしい。ちょっと無理矢理的なところがあるけれども、そこがナンシー関なのです。写真のグレープの他にメロンがあります。
「青春カード」¥669
懐かしい青春の一場面を切り取ったカード。10種類のなんとも微笑ましい青春があります。
「美男カード」¥669
こちらも10種類の美男たちが入っています。確かにオトコマエ。
「モーレツ付箋」¥648
高度成長期に爆発的にヒットしたCMですね。その頃に青春時代を過ごしていて、このCMを見てモヤモヤしていた男性がターゲットでしょう。
「丁稚シール」¥388
大阪を舞台にした、なんともコミカルなシール。大阪弁がイイ味出してます。
「おじさんマスキングテープ」¥464
リアルタッチなおじさんのカワイイ仕草や空を飛んでるなど、ありえそうもない姿が憎めない。金・銀2色セット。
「女子学生手帳」¥680
中は本物の生徒手帳のように時間割表や、可愛らしい女学生(敢えてそう呼びます)のイラストが描かれています。写真のベージュの他に紺もあります。
他にもまだまだありますが、特にお気に入りのモノを集めてみました。いかがでしたか?改めて見てみても色褪せるどころか、未だに笑ってしまって飽きないですよね。若くして亡くなってしまったけれども、今も生きていればどれだけの作品が残されたのだろうと思うと、悔やまれます…