注目の出土品を間近で!縄文時代〜近代までの出土品が大公開「発掘された日本列島2016」
実は、毎年全国で8,000件近くもの発掘調査が行われているってご存知でしたか?こんなにたくさんの調査が実施されているのに、その成果に私たちが実際に触れる機会は限られています。
東京都江戸東京博物館で開催されている「発掘された日本列島2016」は、近年の発掘調査の中から、特に注目される出土品を中心に紹介する展覧会。いわば、日本列島考古学速報なのです。この展覧会は平成7年度から開始され、今回で第22回となります。
今年度は、縄文時代から近代までの注目の36遺跡の出土品について展示。「新発見考古速報」と、「復興のための文化力」「復興の歴史を掘る」の特集で構成され、時代は旧石器時代から近代まで、北は北海道から南は九州までの幅広い調査結果が公開されます。
東日本大震災からの復興と埋蔵文化財の保護のため、急ピッチで発掘調査が進められている、岩手・宮城・福島の三県。特集1の「復興のための文化力」では、7遺跡の埋蔵文化財を展示、東北の豊かな歴史を紹介しています。
「復興の歴史を掘る」と題した特集2は、発掘調査によって見つかった過去の災害の痕跡や、そこからの復興の歴史にフォーカス。先人からの警鐘に耳を傾け、将来の防災へのヒントを探る、7遺跡の展示を行います。
江戸東京博物館では地域展として「掘り出された江戸の町 一橋高校遺跡出土資料から」も開催されています。都立一橋高校の校舎改築工事で発見された「一橋高校遺跡」の地層を実物大で展示。積み重なる地層と出土品から江戸庶民の暮らしに迫ります。
新たに発見された埋蔵文化財が一堂に会する同展は、全国を巡回します。
発掘された日本列島2016 新発見考古速報
会期:2016年6月4日(土)〜2016年7月24日(日)
会場:東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室
開館時間:9:30〜17:30(土曜は19:30まで)
観覧料金:一般¥660 大学・専門学生¥480 都外の中学生・高校生・65歳以上¥300 都内の中学生・小学生以下無料