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すごい共演!伊藤若冲、横山大観などの縁起物だらけの展覧会「ゆかいな若冲・めでたい大観」

すごい共演!伊藤若冲、横山大観などの縁起物だらけの展覧会「ゆかいな若冲・めでたい大観」:2ページ目

真っ赤な富士山からあふれるエネルギー

展示室内には、鶴亀、松竹梅、七福神、富士山、干支の動物など、縁起のいい作品たちがズラリ。

【特別展】伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 ― HAPPYな日本美術 ―

「一富士二鷹三茄子」といえば、初夢に見ると良いとされる縁起物の代名詞。中でも、富士山は別格です。

さまざまな筆致で描かれる富士山の中でも、ひときわ目を引くのが小松均《赤富士図》。真っ赤な富士山は、視覚的インパクトが鮮烈です。絵からあふれ出るエネルギーがひしひしと伝わってきます。

幸運を呼ぶ七福神・災厄を退ける鍾馗

狩野一信《布袋唐子図》では、大きな袋を頭に載せた布袋様がにこやかに微笑んでいます。

布袋様を取り囲む子どもたちの、水辺でワイワイ遊んでいる声が聞こえてきそうですね。心が温まります。

一方、強面なオジサマが印象的なのは、「鍾馗図」と呼ばれる一連の作品群。

鍾馗は、唐の玄宗皇帝の夢に出てきて、悪鬼を退治し病を治したといわれます。中国の伝承に由来する「鍾馗図」は、日本でも魔除けとして人々に好まれてきました。「新年早々嫌なことがあって……」という人にこそ見てほしい作品です。鍾馗のひと睨みで、災厄を運んでくる悪鬼たちが逃げ出しますよ。

 

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