本当はエロい桃太郎 桃パワーで「できちゃった」らしい
桃がおいしい季節ですね。スーパーや青果店で、手頃な値段の桃を見かけます。
桃って女性のおしりに例えられることも多いので、なんとなく「エロい」イメージがあります。「桃=エロ」は英語圏の影響らしく、美味しいけれど、傷みやすいということから「若いキレイな女性」、転じて「ふしだらな女」「おっぱい」の意味もあるようです。
でも日本の桃のお話もちょっとエッチだったりします。桃から生まれた桃太郎には、実は出生の秘密があるんです。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川から桃がドンブラコと流れてきたので、家に帰ってから桃を二つに割ってみたところ、中から赤ん坊が出てきたというのが、現在の一般的な桃太郎のお話。
しかしこれは明治以降に子ども向けに書き換えられたもので、もともとは流れてきた桃を持ち帰っておじいさんと食べたところ、二人ともみるみる若返り、そうして久しぶりに燃え上がって桃太郎が生まれたというお話だったそうです。
桃ってそんな精力剤のような効果があったの?と思ってしまいますが、桃の力はそんなレベルじゃないんです。かつて桃は「不老不死」の力があると言われていた、スーパーフルーツだったんです。桃は年をとらない仙人が食べていた果実で、魔除けの力もあると信じられていました。
では実際の桃の栄養はと言うと、残念ながら桃の成分のほとんどは水分で、それほど特徴的な栄養はありません。水溶性ビタミンやカリウム・食物繊維など、野菜や果実に含まれる一般的な栄養分と同じレベルです。
ただし桃の種は婦人病にいいと言われていて、漢方薬として用いられているそうです。血液の循環をよくして、更年期障害や高血圧にも効果があるんだとか。
血圧の高いおじいさんと更年期のおばあさん、桃の実のみならず、種までバリバリと食い尽くしたんでしょうか…。
とりあえず桃にはバイアグラのような力はありませんが、桃を味わっていると、トロンとした甘さにどことなくエロさを感じてしまうのは私だけでしょうか…。