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小栗忠順から情報リーク!大河『逆賊の幕臣』で松坂桃李演じる旧主と富を築いた三野村利左衛門とは

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インサイダー取引で大成功

しばらく小栗家で奉公した利左衛門は、弘化2年(1845年)に美濃川利八(みのかわ りはち)の婿養子となって紀ノ国屋(きのくにや)を継ぎ、次代の利八を襲名しました。

紀ノ国屋は菜種油や砂糖の商いを行っており、利左衛門は蓄財に励んで安政2年(1855年)に両替商の株を買います。

そして万延元年(1860年)になると、勘定奉行となっていた旧知の小栗忠順から小判吹替(ふきかえ。改鋳)の情報をリークしてもらった利左衛門は、ここぞとばかり小判を買い占めて巨万の富を得ました。

現代ならインサイダー取引として一発アウトな事案ですが、結局捕らわれていないので、結果オーライだったのでしょう。

小栗忠順と言えば頑固一徹で生真面目なイメージですが、意外とこういうところは融通が利いたのか、あるいは当時はこれが常識?だった可能性もあります。

ちなみにこの時、三井両替商にも吹替情報を共有したことから、三井家から大変感謝されたのは言うまでもありません。

勘定奉行の小栗忠順とツテがあったため「紀ノ利(紀ノ国屋の利八)」と呼んで懇意にされ、両者の橋渡しも行ったそうです。

この功績によって、利左衛門は慶応2年(1866年)に三井家に通勤支配(取締役待遇)として迎えられ、大番頭を務めました。

三野村利左衛門と改名したのはこの頃で、三野村とは「三」井と美「濃」川、そして亡き父の養家である木「村」からとって合わせたとされます。

利左衛門が故郷を飛び出した後、父は木村家へ養子入りしていたのですね。

3ページ目 小栗忠順へ亡命を提案…三井銀行を創設した大銀行家の最期

 

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