【豊臣兄弟!】利家はなぜ勝家を裏切った?中川清秀の描かれ方に疑問…史実をもとに第32回放送の考察:3ページ目
【疑問】桑山重晴(住田隆)は「生き延びるのが上手」だった?
小一郎の活躍を語る上で、重要な役割を果たしてきた功臣・桑山重晴(住田隆)がいよいよ登場!と楽しみにしていたのですが……初登場からいかにも風采の上がらない「つわもの」ぶりが発揮されていました。
それでも「こう見えて実は秘めた能力を発揮してくれるのだ」と信じつつも、実のところは「生き延びるのが上手」すなわち「強い者にはすぐ寝返る」ということだったようです。
実際の桑山重晴は賤ヶ岳砦を守備しており、佐久間盛政(遠藤雄弥)が攻めてくるとあっさり寝返った……フリをして、のらりくらりと秀吉が「美濃大返し」で戻って来るまでの時間を稼いだのでした。
賤ヶ岳砦を放棄した重晴は丹羽長秀(池田鉄洋)らと合流して決戦に加勢し、武功を立てたため、戦後の論功行賞で竹田城主となっています。
のっけから残念な感じになってしまった桑山重晴ですが、これからちゃんと活躍するはずなので、ぜひ期待して見守りましょう!
※秀吉の美濃大返しについて、詳しくはこちら!
『豊臣兄弟!』ついに秀吉と柴田勝家が全面衝突!勝家を絶望へ追いやった「美濃大返し」の狂気的な爆走劇
もう一つの「決闘」に臨む茶々の覚悟と、受け継がれるお市の思い
お市(宮崎あおい)に「守り刀を貸して欲しい」と申し出た茶々(井上和)。曰く「自分が人質となって秀吉に近づき、暗殺する」とのことでした。
これを聞いたお市は、かつて亡き兄の信長(小栗旬)に同じようなことを申し出た過去を思い出しています。
「そなたの命を、秀吉ごときの首級と引き換えにするなど、もったいない」
自分はこの戦いで命を落とすと予見したかのお市は、茶々に対して「自分は生まれて初めて自分で生き方を選べた」「茶々にも自分で生き方を選んでほしい」と、その思いを受け継いだのでした。
未遂ではあるものの、これもまた一つの「賤ヶ岳の決闘」と言えるでしょうか。
ちなみに、茶々が秀吉の暗殺を企んだというエピソードを裏づける史料は確認できていません。こちらももしご存じでしたら、ご教示いただければ幸いです。
余談ながら、守り刀は単に護身具としてのみならず、神仏の加護を象徴する意味もありました。「守り刀を貸してくれ」という申し出は、すなわち「あなたの加護を私に託せ≒あなたにはもう神仏の加護がない、天運が尽きた」と言っているに等しい行為です。
一般的に貸し借りするものではないことを、追記しておきます。
※お市の生涯を振り返るにはこちら!



