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朝ドラ『風、薫る』りんの「手」が佳枝(相田翔子)の心を解く…史実に残る“最善を尽くす”派出看護婦の心得とは

朝ドラ『風、薫る』りんの「手」が佳枝(相田翔子)の心を解く…史実に残る“最善を尽くす”派出看護婦の心得とは:3ページ目

「温かい手」で患者を癒す

さて、りんが向かった宮川家は、お手伝いさんもいるし西洋式の調度品も揃い、シャンデリアや燭台も飾られている明治時代のハイカラで裕福な男爵家という雰囲気でした。

そして佳枝は「Rheumatismus(独:ロイマチス)」、今でいうリウマチを患っていました。

さっそく、りんが佳枝に今日の病状のヒアリングをすると「今日も昨日もよくないわ……明日も明後日も…」と寂しそうに、諦めたようにつぶやきます。

「体の一部が痛い状態が続く辛さ」や、「毎日痛みを我慢する人を見守る辛さ」を経験している身としては、この佳枝の言葉は胸に刺さりました。

毎日毎日痛みに苦しめられ一生治らない人生より、痛みが消え健康体になれるなら、貧乏長屋暮らしの人生になりたい……と、思うのではないかなと勝手に想像して切ないものを感じました。

佳枝にとっては、「頑張れ」とか「きっと治るよ」などのポジティブな言葉は辛いだけでしょう。

問診しながら、りんがもらした「お辛いですね」の一言は、胸に温かいものが沁みたのではないでしょうか。

直らないけれども、そばに寄り添い苦しさを訴えられる存在がいるのは心強いと思います。

痛みを和らげるため、両手をお湯で温めて優しく拭いてくれたりんの「手」を「あなたの手は温かい」いう佳枝は、少し気持ちが和らいだのでしょう。

改めて、バーンズ先生(エマ・ハワード)が、看護婦見習いたちに告げた「あなたたちの『手』はたくさんの人を救う『手』」という言葉が蘇ります。

4ページ目 どんな時もいかなる時も「最善を尽くす」

 

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