【豊臣兄弟!】「私を殺してみよ」女武将・お市の凄絶な覚悟と秀吉の決別…あまりに切ない悲劇の始まり:4ページ目
兄をどこまで支えられるのか覚悟を問われる小一郎
一方、お市を説得するために北庄城に出向いた小一郎。
羽柴からの使いが「小一郎」と効いた時のお市は「面倒なやつが来たな」という表情
を浮かべます。お互いに破天荒な兄に振り回されてきた“きょうだい”同士、小一郎は心が通い合っていた相手です。
敵対せずに、共に手を携えたいと訴える小一郎に「こうなる道を選んだのは秀吉じゃ。」と告げ、それでもと言い張るなら「羽柴の所領を播磨以外すべて我らに譲り、人質として差し出せ3人差しだせ。それができるなら信じよう。」といいます。
魔王・信長の妹らしい取引条件。
けれど、その厳しい言葉は、いつまでも「万事円満じゃ」な小一郎に、状況の激変を受け入れ覚悟を決めるようにという諭しでしたね。
信長が死に無様に見える織田家を守るというお市。「面目を守る」という薄いものではなく「誇りじゃ。」と覚悟を伝えます。
新しい世を作るなら今の織田家は滅ぼすしかない、それを秀吉は分かっているのだという言葉に、宿老よりも弟の小一郎よりもお市が一番秀吉のことを理解していました。
刀を目の前に置き「私を殺してみよ。織田家を滅ぼすとはそういうことじゃ」と言い、兄の志は私が継ぐと宣言。
「お前らに織田は渡さぬ」と言いつつも、「そなたらを止めることが今一度生きる力となった。」と礼を言うお市の瞳が涙で覆われていたのが辛かった。
「かならずやまた参りまする」と言う小一郎に「しぶとい猿じゃな」と返したお市。再び会える日は訪れるのでしょうか。
史実では、この数ヶ月後、勝家が豪雪で動けなくなる冬、秀吉は織田信孝のこもる岐阜城を攻略、そして雪解けと共に、秀吉と勝家の本格的な戦いの幕開けとなっていきます。
お市も勝家も秀吉も、すでに戦いは避けられないことを予想して覚悟を決めているはず。
覚悟が決まっていないのは「血筋や誇りなど『命』と比べたら…」と思っている小一郎だけ。この後、どのような覚悟を決めていくのでしょうか。
