【江戸の夜遊び】蕎麦をすすりながら街娼を眺める…現代人には理解不能すぎる江戸時代の娯楽「夜鷹蕎麦」とは?:3ページ目
庶民文化としての夜鷹
さて、この通り夜鷹は売春婦の中でも最下層とされ、十文で身を売っていてもおかしくないと思われるほどの立場でした。
悲しきかな、現代もそうですが、こうした存在は時代に関係なくいつでもどこでも存在します。夜鷹たちは、貧困層の女性や老婆、性病のため公の場に出られなくなった女性などで構成されていたといいます。
また同時に、彼女たちは庶民の生活と密接に結びついていました。江戸の夜鷹もまた、社会の底辺に位置しながら確かな存在感を持っていたのです。
夜鷹見物は屋台文化と結びついた江戸の夜の娯楽でした。人々は蕎麦をすすり、燗酒を飲み、あんかけ豆腐をつまみながら夜を楽しみました。
そこには現代とは異なる江戸人ならではの生活感覚がありました。
その身近さが夜鷹見物という独特の娯楽を生み出し、屋台の商売を活気づけ、夜の町に賑わいをもたらしたのです。
江戸時代の「街娼」に関して、下記記事でも紹介しています。
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参考資料:樋口清之『日本史探訪 もう一つの歴史をつくった女たち』ごま書房新社、2025年
画像:Wikipedia,PhotoAC



