『豊臣兄弟!』官兵衛と松寿丸のその後、小一郎の娘は実在?半兵衛の最期の奇跡に涙…第23回を史実考察:3ページ目
半兵衛は本当に風向きを変えたのか?
瀕死の半兵衛が蜂須賀正勝(高橋努)らに担がれて、戦場を一望できる高台へやってきました。
「風向きを変えて見せまする」
残った力を振り絞って扇子を上げると、途端に風向きが変わって「宇喜多寝返りによって戦況が逆転」します。
半兵衛の二つ名「今孔明(戦国時代に甦った名軍師・諸葛亮孔明)」にちなんで、風向きを変える奇跡を演出したのでしょう。
この元ネタは中国古典の『三国志演義』にあります(以下、すごくざっくり紹介)。
北西から攻めて来る敵の大軍を焼討ちするには、南東からの風が吹かねば成功しません。この地ではいつも風が北西から吹くので、いくら作戦が優れていても、物理的に成立しないのです。
しかし孔明は星に祈り、南東の風を吹かせる奇跡を起こしました。そして敵の大軍に火を放ち、逆転大勝利を収めたのです。
これが後世に伝わる赤壁(せきへき)の戦い、孔明の神がかった天才ぶりを示すエピソードとなりました。
で、実際に半兵衛がそんな奇跡を起こしたのか?そんなことは聞かないでください。別にいいじゃありませんか。とてもエモかったのだから、余計な詮索は野暮というものです。
