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意外と女性が有利だった!江戸時代の離婚は“夫の人生”を吹き飛ばす超ハイリスク行為だった

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2026/06/22

駆込寺という逃げ道

それでも、どうしても事情があって離婚したい、だけどできないという女性には、もうひとつの道がありました。それが駆込寺です。

駆込寺に入って尼として二年間過ごせば、夫の同意がなくても離婚成立です。いわば、当時の駆込寺は家庭裁判所のような役割を果たしており、女性を保護する機能を持っていたのです。

駆込寺は、当初はどの尼寺でもその機能を持っていましたが、のちに鎌倉の東慶寺に限定されました。

女が寺に逃げ込めば、男は手出しできません。寺の門前で追いつかれそうになった場合、履いてきた下駄を寺内に投げ込めば保護が成立したとされます。

当時の寺は法的な権威を持ち、女性の逃げ場として機能していたのです。

このように、封建社会や家父長制のイメージとは裏腹に、江戸時代の結婚制度は女性の権利を守る仕組みが多くありました。持参金の保護、嫁入道具の私物扱い、三下り半の逆利用、そして駆込寺という逃げ道……。

これらを見れば、江戸の女性は意外と自由に離婚することができたといえます。当時の離婚制度は単なる家父長制を象徴する制度ではなく、男女双方の権利を調整する複雑な仕組みだったのです。

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参考資料:樋口清之『日本史探訪 もう一つの歴史をつくった女たち』ごま書房新社、2025年
画像:PhotoAC

 

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