手洗いをしっかりしよう!Japaaan

『豊臣兄弟!』主君を売る裏切り者…悪役ぶり全開の朝倉景鏡(池内万作)に待つ哀れな最期

『豊臣兄弟!』主君を売る裏切り者…悪役ぶり全開の朝倉景鏡(池内万作)に待つ哀れな最期:2ページ目

裏切り者の末路

主君の首級を差し出したことで景鏡は降伏を許され、臣従の証として上洛すると、本領を安堵されます。

その際に信長から信の字を拝領し、土橋信鏡(つちはし のぶあきら)と改名しました。

朝倉の家名と一族の通字「景」を捨て去り、完全に織田家臣となる覚悟を示した……というか、屈従を強いられたのでしょう。

さすがに長鏡(信長の足下)としなかったのは、せめてもの情けか、あるいは実力に対する配慮(謀叛を起されたら困る)からかも知れませんね。

その後、朝倉景鏡改め土橋信鏡は天正2年(1574年)に勃発した越前一向一揆に出陣。あえなく討死してしまいました。

あまりにもあっけない景鏡の末路を、人々は落首に詠んだと言います。

日のもとに かくれぬその名 あらためて 果は大野の 土橋となる

【意訳】日本国に隠れなき名門・朝倉の家名を棄てた末路は野ざらしの骸。土がついて恥さらしなことだ。

名門に驕って一族と争い、主君を裏切った成れの果ては、反服常なき戦国乱世にあっても一際軽蔑されたことでしょう。

終わりに

今回は朝倉景鏡について、その生涯をたどってきました。

実に見事な悪役ぶりから、視聴者の溜飲を下げる、これでもかとばかり哀れな末路が描かれるのでしょうか。

何なら、義景を裏切った罪によって処刑される……と言ったアレンジが加えられるかも知れませんね。

※『豊臣兄弟!』関連記事:

『豊臣兄弟!』また“弟”に裏切られるのか…織田信長と浅井長政の絆を狂わせた絶望の謀反を考察

「浅井長政、謀反にございます!」とうとう、聞きたくなかった知らせが。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の第13話『疑惑の花嫁』のラストシーン。「我が忍びからの知らせが!」と、柴田勝家(山口…

【豊臣兄弟!】謎多き慶(吉岡里帆)の正体。背中の刀傷、密会の男は誰か…史料を交え13話『疑惑の花嫁』を考察

『お前たち織田の者には、指一本たりとも触れさせぬ!』嫁いできた夜、夫となる小一郎に(仲野大河)に、胸の中の覚悟を吐き出した慶(吉岡里帆)。この婚礼は慶にとっての「初陣」。まるで「宣戦布告」のよ…

※参考文献:

  • 水藤真『人物叢書 朝倉義景』吉川弘文館、1986年11月
  • 歴史群像編集部 編『【全国版】戦国時代人物事典』学研パブリッシング、2009年11月
 

RELATED 関連する記事