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朝ドラ「風、薫る」妻を苦しめた愛人問題…りんの夫・奥田亀吉(三浦貴大)の実在モデル・渡辺福之進の生涯

朝ドラ「風、薫る」妻を苦しめた愛人問題…りんの夫・奥田亀吉(三浦貴大)の実在モデル・渡辺福之進の生涯:3ページ目

明治13(1880)年には和との間に第二子・心(シン)が誕生。しかし程なくして和は子供を連れて福之進と離婚して家を出ていきました。

翌明治14(1881)年、和は上京して桜井女学校附属看護婦養成所へ進学。日本初の近代的な教育を受けた「トレインドナース」となります。

和は帝国大学医科大学第一医院(現在の東大病院)の初代外科看病婦取締役看護婦長)に就任するなど、日本初の看護婦として偉大な足跡を残しました。

さらに和は、明治期に一般的であった「一夫多妻」を憎み、キリスト教の説く「一夫一妻」に共鳴。入信へとつながりました。

言い換えれば、福之進との離婚がなければ大関和のその後はなかったかも知れないということです。

大正14(1925)年、福之進は世を去りました。享年88。

江戸時代に武士として生まれ、新時代の軍人となり、華々しい経歴によって、本来は歴史に堂々と名を刻むはずでした。

しかし大関和との関わりの中で、本来評価されるべき点が霞み、創作等では憎むべき敵役としての一面が強調されています。

渡辺福之進豊綱の一生は、そういう意味では、多くのものを手に入れながら、その実、失っていった一生でもあった、とも言えるのではないでしょうか。

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