『豊臣兄弟!』お市と浅井長政の夫婦仲は今後どうなる?柴田勝家との再婚・悲劇の運命までを考察:3ページ目
兄を助けたお市の「小豆袋」の逸話
長政が信長に反旗を翻し、信長を大ピンチに陥れたときのこと。
『信長公記』によれば、当初は、長政離反の知らせが入っても信長は信じなかったそうです。しかしながら相次いで同様の知らせが入り、ついに退去することを決断。この決断を促したのが、お市の「暗号」だったという逸話があります。
お市から信長の元に届いた陣中見舞い。それは「小豆の入った袋」でした。小豆が好物だった信長は喜んで受け取ったものの、袋の両端が紐で括られていることに違和感を覚えたとか。
これは「両方に出口がない=袋の鼠」という示唆ではないか。つまり「朝倉と浅井に挟み討ちにされる」というお市からの警告ではないかと察したというのです。
これは『朝倉義景記(朝倉家記)』に、短かく「陣中ノ御菓子 可被成候トテ袋、小豆ヲ入 其袋ノ跡先ヲ縄ニテ結切り封ヲ付テ信長へソ贈ラレケル」と記されています。(※下の画像の赤線部分を参照)
この逸話は大河『どうする家康』(2023)でも描かれてましたよね。お市の侍女が「おひき候へ いち」の文が入った小豆袋を持ち、浅井の小谷城から金ヶ崎への10里(約40キロ)を走り抜いて伝えるという描き方でした。
この逸話は面白いのですが、『朝倉義景記(朝倉家記)』に記述があるとはいっても明確な史実とはいいきれず、後世の創作といわれています。
ドラマでは、「口に出さずとも、お互いに何をいいたいのかピンとくる間柄」という絆の固い兄と妹の関係。あのお市なら考えそうだなとも感じます。
『豊臣兄弟!』では、この場面は登場するのでしょうか。
※赤線の部分に注目
