【豊臣兄弟!】さよなら直。小一郎が“帰る場所”を失った夜…情緒が揺さぶられた衝撃展開を考察:2ページ目
紐につけた銅銭で包んだおにぎりで命拾い
墨俣砦作戦のために出かける小一郎に、直はおにぎりを作り竹皮に包み青と白の編み込み紐に銅銭を数枚(6枚?)付けて渡しました。
(実はこのおにぎりの包み、オープニングのタイトルバック(ちょうど『とも 宮澤エマ』の画面のとき)に登場します。)
この紐付き銭に、「これは六文銭(※)だ。小一郎が戦死しても無事に川を渡れるように願ったんだ」とする声や、「六文銭は、真田家の『不惜身命』の覚悟を示す家紋。命を惜しまずに戦いの覚悟をしろ!という直のメッセージ」など、いろいろな声があがりました。
個人的には「小一郎が生きて帰ってれれば十分」な直が、三途の川の渡し賃を渡すのも縁起が悪いし、ましてや「戦う覚悟を!」と願うはずもないと思います。
以前、直は小一郎に用事を頼んでは小銭を渡していましたが、紐に小銭を付けて家の扉にぶん投げたことがあり、それを思い出して付けたのではないかという気がします。(小一郎もこれを見て微笑んでたし)
小一郎は、砦作りの最中、握り飯を落とし拾おうとかがんだ瞬間、立っていた場所に銃弾が撃ち込まれます。握り飯を拾いつつ「直に助けられたわ」と。
もし、あの銭が「三途の川」の渡し賃という意味だったとしたら……“必要なのは直のほうだった”なんて悲しすぎます。
※六文銭:「三途の川」を渡る時に渡す賃金で、この金を払えば無事にあの世に渡れるという。
父と和解するも「百姓同士の戦」で命を落とす
故郷に帰り父親の坂井喜左衛門(大倉孝二)に、小一郎と結婚する旨を伝えた直。
坂井喜左衛門は、ドラマでは「尾張国中村で大きな影響力を持つ土豪」と紹介されています。史実では、尾張国守山城主・織田信次に属した家臣で、守山城における年寄衆の一人として、信長方への転進に至る過程で重要な役割を果たした人物です。
喜左衛門は、娘の結婚を祝福した態度を見せつつ騙して直を蔵に閉じ込めました。怒った直でしたが、子供時代に蔵の棚が倒れてきたとき、父が身を挺して自分を守ってくれたことを思い出します。(ちなみに、この幼少期の直(泉谷星奈)は『海のはじまり』の海ちゃんだったのにびっくり。聖さんにそっくりでしたね)
お供で付いてきた姉ともの夫弥助(上川周作)が、蔵の扉をぶち破り助けてくれるのですが、そのまま逃げず、「言い残したことがある」と、改めて部屋に戻る直。
「言い残した言葉」は、父に対する恨みつらみや絶縁宣言ではありませんでした。
「いざというときはいつだって自分のことより私のことを大切にしてくれた。今までありがとうございました」
と頭を下げました。
「お前が幸せならそれでよいわ」と結婚を認めた喜左衛門が、「文はできるだけよこしなさい。正月には帰ってきなさい。あと盆と借入の時。あ、あと祭りの時と」と、どんどん条件を増やしていく場面は、娘のことを本当に愛しているんだなと泣き笑いでした。
「ありがとう、とと様。」
このとと様が、娘は殺されたと知ったら…
3ページ目 侍になり「百姓生活の過酷さ」に目が向かなくなっていた

