飴は日本最古の甘味料!『日本書紀』が語る神武天皇が作った「水無飴」と飴文化の歴史
始まりは“甘味料”だった
飴玉は、現在ではお菓子の代表のように思われていますが、その歴史をたどると、もともとは日本最古の甘味料として使われていたことが分かります。
飴の原型は、米やイモなどの穀類に含まれるデンプンを糖化して作る水飴でした。
『日本書紀』にはすでに「水無飴」という記述があり、神武天皇が水飴を作ったという話まで残されています。つまり、八世紀には飴の原型が存在していたことになります。
水飴は、麦芽に含まれる酵素がデンプンを糖に変えることで生まれます。古代の人々は、この反応を経験的に見つけ、甘味料として利用しました。
砂糖がまだ貴重だった時代、水飴は貴重な栄養源であり、調味料として欠かせない存在でした。平安時代の文献にも「あめ」が登場し、京の都では水飴を売る店があったと伝えられています。
この頃の飴は、あくまで料理に甘味をつけるためのもので、今のように舐めて楽しむお菓子ではありませんでした。
室町時代になると砂糖が輸入されますが、庶民にはまだ手が届かず、甘味といえば依然として水飴でした。
飴が本格的に“お菓子”として扱われるようになるのは、砂糖が少しずつ普及し始めた江戸時代に入ってからです。
