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「べらぼう」瀬川が登場!写楽=斎藤十郎兵衛説 採用、蔦重が遺したもの…最終回の内容を解説

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「日の本一のべらぼう」蔦重が遺したもの

おていさんが万一に備えてまとめ上げた覚書。彼女は「こんなものは屑屋(くずや。リサイクル業者)に売ってしまえればいいのに」と言いますが、もしそんなことをしたら大変な情報漏洩になりかねません。

それはそうと、本は屑屋に売ればただの屑ですが、本を本として読めば本も本望……そんな結婚前の思い出話に花が咲きました。

果たして自分は陶朱公のように生きられただろうか。いや……自嘲気味に振り返る蔦重に、おていさんは言います。

今や江戸だけでなく、日本全国で黄表紙や狂歌が楽しまれている。黄表紙や狂歌で腹がふくれることはないが、心を満たすことができる。心が満たされれば、人は優しく生きられるだろう。目の前が明るくなるだろう。次は自分が誰かの心を満たそうと思うようになるかも知れない。そういう笑いという富を、日の本中に振る舞ったのではないだろうか。

「雨の日も風の日も戯け切られたこと、日の本一のべらぼうにございました」

どんな状況でも心の富を求め、戯けた笑いで現実に立ち向かう精神こそ、「日の本一のべらぼう」である蔦重が世に遺したものと言えるでしょう。

やっぱり屁!コール&拍子木のオチ

おていさんと二人で微笑み合った後、蔦重は苦しんだ後に意識を失います。

やっとみんなが駆けつけると正午の鐘が鳴り響き……もう蔦重は呼ばれてしまったのでしょうか。諦め切れない大田南畝が「呼び戻すぞ!」と号令をかけると、歌麿が「へ?」と一言。

そう。みんな大好き?おなじみ屁!コールです。

「俺たちは、屁だ~!」

みんな泣きながら屁!屁!屁!屁!……おていさんから蔦重を託された次郎兵衛(中村蒼)義兄さんが、そっと蔦重の髷を慈しむように撫でる芸の細かさも見どころでした。

すると蔦重がうっすら目を開け、みんな奇跡が起きたか?と喜んだのも束の間。

蔦重「拍子木……聞こえねえんだけど」

一同「「「へ?」」」

と同時に拍子木の音でオチがつき、蔦重は息絶えたのです。そしていつものオープニング+紀行……という何とも落語じみた幕引きとなりました。

最後の最後で「そうきたか!」と膝を打った視聴者も少なくないのではないでしょうか。

次回作「豊臣兄弟!」は来年1月4日スタート!

さて来年の話をすると鬼が笑うなんて言いますが、来年も、鬼も仏もみんな笑って福が来る一年にしたいですね。

という訳で令和8年(2026年)NHK大河ドラマは「豊臣兄弟!」。兄・豊臣秀吉に振り回されながら必死に支え、ついに天下まで獲らせてしまったという豊臣秀長(小一郎)が主人公となります。

3年ぶりの戦国大河は、果たしてどんな乱世が描かれ、豊臣兄弟はどのように駆け抜けるのでしょうか。来年の大河ドラマも、楽しみにしています!

 

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