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「べらぼう」瀬川が登場!写楽=斎藤十郎兵衛説 採用、蔦重が遺したもの…最終回の内容を解説

「べらぼう」瀬川が登場!写楽=斎藤十郎兵衛説 採用、蔦重が遺したもの…最終回の内容を解説:4ページ目

ついに九郎助稲荷が蔦重と対面

  • 石川雅望 訳『絵本二十四孝』
  • 歳旦狂歌集『柳の絲』
  • 曲亭馬琴『楠正成軍慮智輪』
  • 蔦唐丸『身体開帳略縁起』
  • 山東京伝『和荘兵衛後日話』
  • 傀儡子『武者合天狗俳諧』

年が明けて寛政9年(1797年)、店先に「冥土に急用ができたので」と暇乞いの張り紙で客を呼び、ずらり並んだ新作たちで荒稼ぎした蔦屋耕書堂。ちゃっかり自分(蔦唐丸)の黄表紙も入っていますが、出来栄えの程は……どうでしょう、まぁ。

さぁそんな5月5日の晩に、蔦重は夢か現(うつつ)か……おていさんに禁じられていたはずの煙草を独りくゆらせていました。

拍子木の音と共に現れたのは、本作の語りを務めていた九郎助稲荷(綾瀬はるか)。これまでとは打って変わって、何とも神妙ないでたちです。

かつて助けてもらったお礼に何でも一つだけ教えてくれるそうですが、蔦重はうっかり「本当か?」と聞いてしまいました。「はい」と答えてくれましたが、これで一つの権利を使ってしまったため、本当に聞きたかった「百年後の髷はどうなってる?」は聞けずじまいとなってしまいます。

ともあれ九郎助稲荷がやって来たのは、蔦重にお迎えを告げるため。明日の昼九つ・午の刻(要するに正午12:00)に拍子木の音でお迎えに来るから、別れの支度をしておくように……気づくと朝になっていました。

二代目はみの吉に

さて残り半日をどう過ごしたらよいものか……蔦重は一応みんなを呼びますが、誰も来てくれません。

そんな中で、蔦重とおていさんは死後の段取りについて打ち合わせをしていました。取引先のリストや商売の段取り、果ては戒名に至るまで用意周到、ここでもおていさんは才能を発揮します。

さて二代目蔦屋重三郎は誰にしようか……どうやらみの吉(中川翼)がまんざらでもない様子。これまで熱心に勤めてくれたし、キャリア・能力的に適任と言えるでしょう。毒饅頭で死ななくて、本当によかったですね。

実際の二代目蔦屋重三郎は勇助という番頭だったそうですが、この際そんなことは置いておきましょう。

5ページ目 「日の本一のべらぼう」蔦重が遺したもの

 

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