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「べらぼう」斎藤十郎兵衛とは何者?春町先生への後悔に視聴者歓喜!12月7日放送回を解説

「べらぼう」斎藤十郎兵衛とは何者?春町先生への後悔に視聴者歓喜!12月7日放送回を解説:3ページ目

毒を以て毒を制した茶室の陰謀

さて、いよいよ計画を実行するべく清水家の茶室へ。家斉と治済の父子対決が静かに幕を開けました。今回のサブタイトルが「饅頭こわい(落語)」なので、渋いお茶でオチをつけようと言うのですね。

差し出されたお茶菓子……当然治済は「腹の具合がよくない」と口をつけません。そりゃそうですよね。今まで多くの人を毒殺させてきた張本人ですから、疑心暗鬼になるのは当然でしょう。

隣に座る家斉に食べるよう促しますが、我が子に毒見をさせる神経はさすが……人の親とは思えませんね。しかしこれには毒が入っておらず、家斉は治済の分まで美味しくいただきました。

そしていよいよ本番のお茶。これは回し飲みするため、よもや毒は入ってなかろう。そうタカをくくって、家斉の次に飲み干しましたが……。

「もろともか!」お茶には毒が入っており、家斉そして治済も倒れてしまいます。

筆者はこの場面を見ながら「治済が疑って食べないであろう茶菓子には解毒剤が入っており、茶席ゆえに飲まざるを得ないお茶に毒が入っていて、治済だけが死ぬのだろうか」と予想していましたが、ただ眠るだけの毒(睡眠薬)だったようです。

定信らの「どんな外道であっても、上様に親殺しの罪を着せてしまう訳にはいかない」という忠義と、蔦重の「自分の計らいで人が死ぬのは嫌だ」という主人公らしい配慮でした。

4ページ目 「笑うことができれば…」春町先生への後悔に視聴者歓喜

 

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