「べらぼう」斎藤十郎兵衛とは何者?春町先生への後悔に視聴者歓喜!12月7日放送回を解説:2ページ目
リカバリー力に欠ける定信
前回の曽我祭りで毒饅頭の返り討ちを受け、辱めを受けてしまった定信。次いで清水重好(落合モトキ)を取り込んで家斉にアプローチを仕掛けるも、治済に阻止されてしまい……なかなか上手く行きません。
「失敗を恐れていては、大事を成し得ない」その心意気は立派ですが、計画が狂った時のリカバリーまでは考えが回っていなかったようです。
これまで自分が推し進めて来た「理想」のしっぺ返しを連続で受けたことが、国許で名君として開花する素地を培ったのかも知れませんね。
徳川家斉、ついに決断!
側室・梅の方(真性院・水野忠芳女。未登場)が亡くなり、清水重好の夢枕に亡き徳川家治(眞島秀和)や徳川家基(奥智哉)が立ったなど、かねて疑念を抱え続けていた家斉。父・治済は強引に説き伏せますが、どうしても不安はぬぐい切れません。
そこへもたらされた亡き大崎(映美くらら)の遺書。彼女の悲痛な訴えに、とうとう家斉は父を排除する決断を下したのでした。
前回、蔦重へ意味ありげに代金の包みを渡したのは、この伏線だったのですね。

