伝統芸能・落語の「寄席」へ行こう──寄席デビューに必要なのはこれだけ!基本ルールや楽しみ方:2ページ目
都内に現存する寄席
現在、都内には4つの寄席が存在します。
①鈴本演芸場(上野)
現存する寄席の中で一番歴史の長い寄席です。
安政4年(1857)上野広小路で始まった「軍談席本牧亭」という講釈場が母体の鈴本演芸場ですが、関東大震災以降に現在の場所に移り、昭和45年に現在のビルが建築されました。
売店では、かつサンド発祥の店「上野井泉本店」のかつサンドが売られており、演芸のお供に味わうことができます。
②浅草演芸ホール(浅草)
365日営業を行っており、毎日演芸を楽しむことができる寄席です。東京オリンピック開催年の昭和39年(1964)に開業しました。意外にも当時は浅草に寄席がなく、待望されていた中での開業でした。
現在は「寄席といったらここ」といっても過言ではないほどの知名度を誇るほど有名な寄席となっています。
③新宿末廣亭(新宿)
都内で唯一の木造の寄席です。
新宿三丁目という変化が目まぐるしい都会の中にありながら、江戸時代以来の伝統を重んじ、その雰囲気を現代に留めています。
④池袋演芸場(池袋)
昭和26年(1951)に開業した池袋演芸場は、他の寄席と比べキャパシティが小さく演者との距離が近いのが特徴です。そのため、肉声もはっきりと聞こえるのが最大の魅力。池袋西口から徒歩約3分という好立地に立つ寄席です。
